新年度が始まり、気候も天気がいいと
かなり暑い。春はないのか?沖縄は。
うっし~です。
昨年度の話、一か月ぐらい前のお話です。
お世話になっている塾の卒業イベント、
「 卒業キャンプ 」
のお手伝いをしてきました。
今年で三回目。
初年度は海系プログラム、日帰り。
昨年は希望が丘ペンション泊。
今年やっとキャンプが出来ました。
受験生への労いも兼ねて企画されるキャンプで、
そんな企画を立てる塾長が素敵だなと思っていますが、
私への依頼という事で、ただ楽しむ為のキャンプになる
訳がありません。「まなび」に溢れたキャンプにすべく、
色々な仕掛けをしましたが、とても印象的で象徴的だった
場面がありました。
それがタイトル部分。
何が五分の四よ?
子どもたちのキャンプにありがちでベタな企画
「 チームに分かれてカレー対決! 」
を開催しました。
食材を揃えるところから始まって、完成度の高さ(美味しさ)を
競います。
その冒頭のこと。チームメンバー全員で買い出しに行ったのですが、
おうちの都合で後から合流した生徒が二人いて、その二人にはお米を
炊くミッションを受け持ってもらいました。
ここからは牛木流。5kg のお米の袋を渡し
「 4kg 炊いて!」 って。
秤が無いので重さは量れません。
「 じゃあどうする???」
皆さんだったらどうしますか?
計量カップなんていう気が利いたものはありません。
彼らはそこそこの時間考えて、塾の若い先生のヒントなどから、
その場にあった器の一つを使って、何杯と量り始めました。
でも四杯、五杯と量ったところで手が止まり・・・???になり。
そこで少しアドバイス。
「 総量は?」
結局その器で9杯でした。
そこで、5kg が9杯だから、4kg は?
で、タイトルの計算になるのですが、
この計算式は小学生でも解答出来ますね。
でも、ここで は9杯の4/5 は?なんです。
そうなった途端に解答に行き着かない。
「 杯 」 が付くと違う問題になっちゃうんです。
この部分が私が長らく違和感に感じていたところ、
まさしく今の学校教育に足らないところ、だと
思っています。
今回のは無数にあるものの中のホンの一例。
こんなことの繰り返し。違和感だらけ。
勉強が自分の生活とリンクしていない?!?!
知識が知識でしかないというわかりやすい例だな
と思って、今回ブログに書きました。
「 何のために勉強するの? 」
「 受験の為 」
目の前のことへの一つの回答としては間違っていません。
でも、全ては 「 自分で生きていく 」 ためのものです。
知識だけ入れても、使い方、活かし方がわからないと
今回のようなことになるんでしょう。知識が知識のまま、
全く広がっていかない・・・。ありきたりの言葉で言うなら
応用力がない、ってことでしょうか?
ちょっと話は変りますが、google の検索システムを使って
ある程度の答えには辿り着けます。でも、それこそ答えは
一つじゃないし、検索してみるという行為から様々な方向に
広げていく方法があるはずですが、その答えだけしかみな
いと、やはり知識が知識でしかなくなります。
自分の生活に落とし込む
実生活において活用する
ことをしないのであれば、
『 何のための勉強?』
⇒
『 受験の為 』
になりますよ。
今の教育システムで圧倒的に足らないのは
リアルな実習。リアルになっていない知識ばかり
で社会に出てもいきなりつまずきます。
知識だけだと仕事は出来ないから、知識と知識を繋げて
問題解決をする能力がこれからますます必要になります。
労働力が豊富で、たくさんのスタッフにお給料を払って、
分業して・・・なんて時代ではないのです。
仕事という括りだけではなく、目まぐるしく動いて
変化していく時代を生きるためには、状況毎に
対応する力が必要です。
そこを鍛えないと生きていけないよね・・・
なんてことをあらためて感じた、考えた、痛感した出来事でした。